歯並びや咬み合わせの良さの重要性
歯並びや咬み合わせの良さは、見た目に美しいというだけでなく、健康な体を保つためにも欠かせない要素です。歯並びや咬み合わせの悪さを放っておくと、口腔内だけでなく体のさまざまな場所に悪影響が出てきます。
不正咬合が及ぼす悪影響
歯ならびや咬み合わせが悪いと、さまざまな問題が生じます。
歯やあごへの影響
●むし歯・歯周病
歯ならびが悪いと、歯が磨きにくいために磨き残しができ、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
●あごの痛み
上下の前歯が咬み合わない人や開咬の人は、あごが前後左右に動くときに痛みを感じたり、顎関節に雑音が生じやすくなります。
●発音
歯と歯の隙間が大きかったり、歯が内側に倒れている場合など、正しい舌の動きができないために発音がおかしくなることがあります。
見た目への影響
●ルックス
歯ならびや咬み合わせが悪いと見た目も良くありません。それだけでなく、人と話をするときなど、口元が気になってうまく話せなかったり、思い切り笑うことができず、精神的にもよくありません。
全身への影響
●腰痛など
咬み合わせの悪さは、肩こりや腰痛、姿勢の悪さなどとも深く関わっています。
歯ならびや咬み合わせが悪いと、身体的にも精神的にも良くないことがわかります。一度悪くなってしまうと、正しい歯ならび・咬み合わせに修正するにために、矯正治療が必要になります。少しでも気になる症状がございましたら、お子様の場合はとくにお早めに当院までご相談ください。
不正咬合とは
歯が正しく咬み合っていなかったり、乱れている場合を不正咬合といいます。歯ならびや咬み合わせが悪い理由を大きくわけると、あごが原因のものと、あごと歯の関係が原因のものがあります。
歯ならび・咬み合わせの不調和理由
●咬み合わせ(あご)の不調和
前後、上下、左右にずれがある。
●歯とあごの不調和
あごと歯の大きさが合っていない、あるいは歯の数が多い(少ない)。
咬み合わせ(あご)が前後にずれている
不正咬合
●上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上あごが下あごよりも前に出ている(出っ歯)。前歯が折れたり、唇を切ったりしやすく、口唇を閉じることができないなどの問題がある。
●下顎前突(かがくぜんとつ)
下あごが上あごより前に出ている(受け口)。食べ物がよく噛めなかったり、聞き取られにくい話し方になるなどの問題がある。
咬み合わせ(あご)が上下にずれている
不正咬合
●開咬(かいこう)
前歯が開いてしまい、歯が上下で咬み合わない。前歯で食べ物を噛み切れなかったり、正しく発音ができないなどの問題がある。
●過蓋咬合(かがいこうごう)
前歯が深く咬み込み、下の前歯がほとんど見えなくなる。噛むときに歯と歯の接触により歯のすり減りが激しく、症状が悪化すると顎関節症になるなどの問題がある。
咬み合わせ(あご)が左右にずれている不正咬合
●ルックス
歯ならびや咬み合わせが悪いと見た目も良くありません。それだけでなく、人と話をするときなど、口元が気になってうまく話せなかったり、思い切り笑うことができず、精神的にもよくありません。
歯とあごの関係による不正咬合
●叢生(そうせい)
乱ぐい歯、八重歯など、歯ならびに凹凸があり重なっている。歯ブラシが届きにくく、きちんと歯が磨けないため、むし歯や歯周病になるリスクが高まるなどの問題がある。
●空隙歯列(くうげきしれつ)
歯と歯の間に隙間ができている(すきっ歯)。発音(とくにサシスセソ)がしにくかったり、食べ物がはさまりやすいなどの問題がある。
当院の矯正治療について
正しい咬み合わせで健康な体を手に入れるために、矯正治療をおすすめいたします。当院では、下記の矯正装置をご用意しております。患者様の歯の状態やご要望に合わせ、最適なものをご提案させていただきます。
矯正装置について
矯正装置にはどのようなものがあるのでしょうか?従来からの一般的な矯正装置は、目立つ、痛い、時間がかかるなどのデメリットがありましたが、最近ではそれらが改良された装置もあります。ここでは、それぞれの矯正装置の特徴についてご説明します。
矯正装置の種類
唇側矯正装置(マルチブラケット)
ブラケット(ワイヤーを連結するための留め金)という矯正装置を歯の表側に装着し、歯を正しい位置に移動させるためのワイヤー(弾力線)を用います。装置自体が壊れにくく、歯の動きがほかに比べると早いのが特徴ですが、矯正装置がそのまま見えてしまうので目立つというデメリットがあります。
唇側矯正装置(セラミックブラケットなど)
ブラケットに、金属ではない素材(セラミックなど)や白っぽいワイヤーなどを使用した装置で、目立ちにくいのが特徴です。しかし、金属に比べて多少強度が低く、通常の唇側矯正装置よりも費用がかかるというデメリットがあります。
裏側(舌側)矯正装置(リンガルブラケット)
歯の裏側に装着する矯正装置です。仕組みは唇側矯正装置と同じですが、外側からは見えず、目立たないのが最大の特徴です。しかし、しゃべりづらい、装置が舌に当たりやすい、唇側矯正装置よりも費用や期間がかかるといったデメリットがあります。
床矯正装置
口の裏側、床下粘膜部につけるプラスチックと、表側の歯をおさえる金属線でつくられた、取りはずし可能な入れ歯のような形の装置です。目立ちにくく、あご全体を広げるので抜歯の必要もなく、費用もおさえられます。しかし、症状によっては適応できず、装着時間が短いとなかなか効果がみられないというデメリットもあります。
顎外固定装置
ヘッドギア(上顎顎外固定装置)やチンキャップと呼ばれる、顔の外に装置の大部分が出ている取りはずし可能な器具です。お口の中の装置だけでは歯を動かす力が足りず、もう少し強い力が必要な場合などに使用します。装置が外にでていることや、患者様ご自身で着脱しなければいけないのがデメリットです。基本的には、ご自宅や夜間の就寝時などに装着していただきます。
プレオルソ
プレオルソは小児の歯並びやお口の本来の機能を改善することを目的としたマウスピース型の矯正装置です。
取り外しでき、時間を決めて装着するので、日常生活への影響がほとんどありません。柔らかい素材なので、痛みもなく比較的低価格で行う事ができます。
5歳から10歳のお子さんにおすすめ!
歯並びが悪くなる原因を根本から取り除く治療なので、後戻りがしにくく、将来的に矯正が必要になってしまった場合でも短期間で済む可能性が格段に上がります。
歯並びが特に気にならないお子様の場合でも、将来的に有益なのでぜひ気になる方は、まずはご相談ください。
口腔トレーニング
舌の機能を向上させるためのトレーニングです。
歯並びに悪い影響を与える舌癖を改善し、舌の正しい使い方をトレーニングします。
口腔筋機能療法
舌や口唇、口のまわりなど顔面のの筋肉を強くバランスを良くすることで、正しく機能させるための療法です。
個々に合わせた様々なプログラムがあり、口呼吸や発音、嚥下などが改善されます。
矯正治療を始める時期について
「矯正は子供の頃に始めないと効果がない」と思っている方も多いのですが、大人になってからでも始められます。あきらめず、お気付きになった時点でぜひご相談ください。一般的に、永久歯が生え揃うまでの15歳頃までを小児矯正、それ以降を成人矯正と呼んでいます。
小児矯正のメリットとデメリット
小児矯正の大きな利点
あごの成長にあわせて骨格の改善ができ、正しい歯ならびや咬み合わせを誘導できます。また、歯が生えかわる時期に合わせて永久歯を正しい歯ならびに誘導できるため、後戻りが少なく抜歯の必要性も減ります。
小児矯正のメリット
- 大人になってからの矯正治療に比べ、費用の負担が少なくて済みます。
- 歯ならびが悪く生えてくる歯を減少することができます。
- あごの曲がりの程度を減らすことができます。
- 手術の必要性が減ります。
- 装置をつける期間が短くできます。
- 歯やあごへの負担を減らすことができます。
小児矯正のデメリット
- あごの骨の成長が終わる15歳前後までは経過観察が必要となります。
- あごの成長にあわせて歯ならびを治していくため、一時的に歯並びが悪くなることがあります。
- 骨格的な問題が大きい場合は、外科矯正が必要となり、再度矯正を行う場合もあります。
- 取りはずしのできる矯正装置などの場合、お子様が嫌がると治療結果が良好でない場合があります。
- 矯正装置で磨きにくさが増すため、むし歯ができやすくなります。
- 歯根吸収という歯の根っこが溶けてしまう症状が出ることがあります(原因は不明で、起こってしまった場合は矯正治療の中止や、歯の連結・固定などが必要になります)。
成人矯正のメリットとデメリット
成人矯正の大きな利点
患者様が目的意識をしっかり持って矯正治療をするため、計画性のある効果的な治療を進めることができます。
成人矯正のメリット
- あごの成長が止まっているので、歯の移動計画が立てやすく、計画通りに治療が進められます。
- 歯や矯正装置の手入れがきちんとできるため、むし歯のリスクを減らすことができます。
- 治療効果を十分に実感できるので、積極的に治療を行うことができます。
成人矯正のデメリット
- 小児よりも矯正力に対する組織(歯根膜など)の反応が遅いため、歯の移動に時間がかかります。
- あごの骨の成長が止まっているため、骨格面での改善は難しく、抜歯の必要性が高くなります。
- あごの骨の位置改善が必要な症状は、外科的矯正治療を必要とする場合があります。
- 小児矯正に比べると、抜歯などの処置や治療期間が多いため費用がかかります。
矯正治療中の注意点
食事
食べてはいけないものはありませんが、矯正装置を装着中は、歯や矯正装置に負担をかけないよう心がけましょう。
気をつけたい食べ物
●かたい食べ物(ピーナッツ、せんべい、氷など)
思いきり噛んだ衝撃で、矯正装置がはずれたり破損することがあります。
●色素の強い食べ物(カレー、スパゲッティー、キムチなど)
矯正装置のゴムが変色し、矯正装置が目立って見えることがあります。
●ネバネバした食べ物(おもち、ガム、キャラメル、アメなど)
矯正装置にくっついてしまい、装置がはずれる原因になります。
●歯に詰まる食べ物(ポテトチップ、ビスケットなど)歯に詰まりやすい食べ物はむし歯や歯周病の原因となり、矯正治療の妨げとなります。
歯磨き(ブラッシング)
矯正治療中はワイヤーやブラケットを装着しているため、歯ブラシが直接歯に当たらない部分ができてしまい、磨き残しのためにむし歯になるケースが多くみられます。丁寧に清掃を行い、普段からお口の中を清潔に保つようにつとめましょう。
口内清掃時の注意点
●専用の歯ブラシを使用しましょう
矯正器具のまわりを清掃するためには、通常使用する歯ブラシではなく、凹凸のついた矯正専用の歯ブラシが効果的です。場所によっては、歯間ブラシやデンタルフロスを使用し、隅々まで汚れを除去しましょう。
●デンタルリンス(洗口液)を利用しましょう
歯ブラシによる汚れの除去とともに、薬剤によって殺菌したり細菌の活動を弱めて、むし歯や歯周病の予防を徹底しましょう。なお、歯磨きの際に歯磨き剤を使用することも効果的です。